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先週の厳しい寒の戻りから一転、大分市内は再び暖かな
陽射しに包まれ、この時期特有の突風も吹いています

胸躍る春の到来をお祝いして、こだぬき君は只今、古里の
大分県臼杵市に、昔から慶事やおもてなしの料理として伝わる
『
黄飯 ( おうはん ) 』 を作ってくれてます

そろそろ出来る頃かしら

?
「 炒めた材料に醤油と塩で味を付けたら具の完成だ 」

「 ご飯の良い匂いもしてきたぞ。 黄飯も炊き上がったみたいだ 」
「
ええっ? 」

「
黄色じゃなく
緑色 のご飯に炊き上がってる

」
「 しかも目の覚めるような
鮮やかなグリーン
」

「 黄金色のクチナシスープで炊いたはずなのに一体どうして

」
「 これは “
ヨモギご飯のケンチンがけ ” ニャのか? 」

「 こんなはずじゃなかったんだ。 マンジ君、ごめんよ・・・ 」
「
こだぬき君が謝る必要はニャいのだ 」

「 とりあえず
スプーンで掘り返してみるニャ 」
「
黄金色のご飯がザクザク出てくるかもしれニャいゾ

」

「 はなさか爺さんならご飯じゃなくて小判だから、マンジ君 」
「 異変は色だけだニャ。 味は普通の白ご飯と何ら変わらニャい 」

「 むしろ普通の白ご飯よりモチモチとして旨いのだニャ

」
「 手順通りに作ったのに何故失敗したんだろうか、マンジ君 」
それにしても・・・、まさか緑色に炊き上がるとはねぇ
「 こだぬき君は、まだ良く分かってニャいかもしれないが、

ウラで全てを操作しているのは、
まーりたんニャのだ

」
「 よって今回は、まーりたんが料理に失敗したという事だニャ 」
ゴメン! 明日もう一度、炊いてみるから
この日の夜

、帰宅したウチのダンナさんはまさかの
緑飯に驚愕

数秒間の沈黙の後、死ぬほど笑い転げてました。 挙句に
まーりたんは 『
緑飯 』 を誤って発明した栄誉?を
たいそう称えられました

喜んで良いものか・・・

「
で、翌日の夕方になりましたニャ 」

今度は煮出さず、冷蔵庫で一晩水に浸け抽出したクチナシエキスを、
研いで暫く水にかして ( 浸して ) おいたお米2合に注ぎ、

時間を置かず直ぐに炊きます。 今回は椎茸の戻し汁は加えず、
純粋に水出ししたクチナシ水だけでご飯を炊きます。

緑色に炊き上がった原因は、クチナシ水と椎茸の戻し汁とお米を
合わせた後、半日ほど置いて炊いた事ぐらいしか考えられないし

「 まーりたんさん、大丈夫かなあ・・・ 」

「 まーりたんは未だに新米主婦なのだニャ~。 世話が焼けるゾ 」
「 今度は黄色く炊けるかなあ・・・ 」

「 こだぬき君、心配しても仕方がニャいのだ 」
「 人類は失敗からより多くの事を学ぶのだニャ 」

「 まーりたんにとって今回の事は良い経験にニャるであろう 」
「 マンジ君は時々妙に説得力があるんだよなぁ・・・

」

「 それぐらい自分の事も冷静に見つめてくれると助かるんだけど 」
「 まあ菓子でも食べて待とうではニャいか、こだぬき君 」

「 マンジ君は早くお菓子が食べたくて心配するのが面倒だったんだね 」
マンジ君、こだぬき君、炊けたわよ!!
こだぬき君、電気ジャーを開けてみるからね・・・


わあ!
見事な黄金色! 
サフランよりも均一に染まってる


大成功ね、こだぬき君

「
これはウマそうニャのだ 」

臼杵の郷土料理 『
黄飯 』 やっと完成ね


マンジ君、こだぬき君、お手伝いどうもありがとう

「 ややっ、こだぬき君、
どうしたニャ! 」

こだぬき君、緊張の糸が切れたのかしら・・・ハラハラさせてゴメンね

こだぬき君とまーりたんの共同作、臼杵の 『 黄飯 』 です

おつゆの無いケンチン汁みたいな具を黄飯に載せて頂きます

前回の記事で黄飯を 『
臼杵風パエリア 』 とご紹介しましたが、
本当にそういう説もあるんですよ

黄飯は戦国時代、九州6か国を治め
臼杵に居城を構えていた
キリシタン大名 大友宗麟公が、宣教師から
教わったスペイン料理、パエリアを模した料理だと伝えられています。
また江戸時代、
臼杵稲葉藩の財政が困窮した事で質素倹約が奨励され、
お祝い事の際、赤飯に代わる料理として黄飯が誕生したという説も

※黄飯の由来について参考にさせて頂いたサイト、文献
臼杵の郷土料理
http://www.us.oct-net.jp/~sekibutu/ryouri.html小学館 「
美味しんぼ第71巻 」 日本全県味巡り大分編
風味豊かなサフランライスに比べれば、クチナシで色づけした黄飯は
ほぼ無味無臭

それでもクチナシエキスで炊いたご飯は
一粒一粒に弾力がありモッチリとした食感で、絶妙な柔らかさながら
煮物の様な具を載せても水分でお米が開く事なく、美味しく頂けます

また、クチナシの実は漢方薬としても古くから用いられていて、
血圧を下げたり、不眠を解消したり、解熱、消炎、整腸作用、
肝臓障害の改善など
サフラン同様、体に大変良い働きをするそうです
※クチナシの効能について参考にさせて頂いたサイト
日本の薬草と西洋ハーブ
http://www.cyenk.com/jherb1/kutinasi.htmそれでは まーりたんが誤って発明

した
緑一色ライスと
臼杵の
黄飯を使っての、マンジ君の図画工作タイムです


なんちゃってマンジ君画伯、その作品のタイトルは

?
「
スプリングハズカム ですニャ


」

なるほど、春の到来を表現したかったのね

そういえば菜の花畑に見えなくもないような

それにしても大胆なタッチだこと


「
芸術はバスガス大爆発ニャ! 言えたニャ
」
爆発でしょ。 岡本太郎先生に ごめんなさいは?マンジ君


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