大分県にとって最も身近な原子力発電所、四国の 『
伊方原発 』 。
皆様もご存知の通り伊方 ( いかた ) 原発は、関サバや関アジで
全国的にも有名な大分市 佐賀関 ( さがのせき ) と豊予海峡を
挟んだ愛媛県の佐多岬半島にある、四国電力の原子力発電所です


ビジターセンターから望む 『 伊方 ( いかた ) 原発 』
( 画像は
福山オート観光さんのツアーページよりお借りしました )
伊方原発は、佐賀関の高島からはおよそ40キロ、大分市 中心部からは
80キロの位置にあります。 2011年3月11日に起きた東日本大震災。
福島第一原発では、これに伴う大津波を受けた事で 非常用ディーゼル
発電機が稼動せず爆発事故が起き、放射性物質が外部に漏出しました。
この事態を受け、伊方原発では震災から3日後、3月14日に非常用
ディーゼル発電機の緊急点検が行われました。 同日これを伝えた
テレビ大分のローカルニュースによれば、緊急点検の結果 問題は
見られず、今後より一層の安全確保に努めていくとのことでした。
それから3週間余り経った昨日 ( 4月6日 ) 、 NHK総合テレビで
放送された 『 ろーかる直送便 四国羅針盤 ( 15:15~16:00 ) 』
番組内で “ 巨大地震 四国はどう備えるか ” と題し、伊方原発の
安全性、
多重防護への取り組み等の取材報告がなされました

番組内容をメモした範囲内でご紹介させて頂きたいと思います

連日の福島第一原発に関する報道は今、愛媛県の伊方原発から
半径20キロ圏内で暮らす住民の方々に動揺をもたらしています。
「 同じ原子力発電所を運転している事業者としては、極めて深刻な
事態だと考えている。 今とり得るべき施策をひとつひとつ着実にとり、
少しでも安全レベルを上げたい 」 と四国電力社長 千葉昭氏。
福島第一原発では、非常用発電機が全て海沿いにあったため、
大津波を受け使えなくなりました。
四国電力では発電機が
浸水しないよう扉の隙間を埋める、新たに3台の電源車を配備する等、
様々な対策を実施、検討中との事。 しかし、これだけでは非常用
発電機が被害を受けた場合の応急処置にしかならず、大震災に
対応していくためには、より抜本的な対策が必要とされます。
現時点での ( 敷地前面海域の断層群による )
伊方原発の想定は
・
地震の大きさ マグニチュード 7.8 ・
揺れの強さ 570ガル・
津波の高さ 最大4.25メートル※ 570ガルの揺れとは、東日本大震災の震源に近い
女川原子力発電所の岩盤でとれた記録と、ほぼ同レベルだそうです。
( 内閣府の原子力安全委員会専門委員・入倉次郎氏の話 )
女川原子力発電所では、この570ガルの揺れについて原子炉は
安全に止まり、冷却装置も正常に働き、放射能を安全に閉じ込める
事ができました。 福島第一、第二原発に関しても揺れに対しては
安全に原子炉が停止し冷却装置も正常に機能。 ところが想定外の
大津波により福島第一原発、第二原発は共に被災してしまいました。
福島第二原発は津波で停電になったものの、自家発電装置が
地上と地下の両方にあったため、地上の自家発電装置は生き残り
事なきを得ました。 しかし
福島第一原発の方は自家発電装置が
全て地下にあり全滅。 それが今回の大事故に繋がりました。
四国では、
30年以内に南海地震が起きる確率は60%と言われている
そうです。 伊方原発の目の前では活断層が頻繁に動いている事も確認
されています。 明治38年、昭和21年には、瀬戸内海の西部や豊後水道
付近で、マグニチュード8クラスの地震も実際に発生しています。
※参照 :
過去の被害地震 松山地方気象台「 明治時代に起きた地震では130キロぐらいの断層が動いたが、
兆候路線は全長600キロにも及ぶ長大な断層。 40キロ程度の
短い断層がバラバラに、あるいは連動して動くといった想定では
なく、最低でも130キロぐらいは一気に動いてしまう事も
考えておく必要があり、それを踏まえれば現時点での想定は
少し小さいと思う ( 高知大学理学部教授・岡村眞氏の話 ) 」
これらを教訓に今、
伊方原発に対しては揺れの強さや津波の
想定をできる限り最新の知見でやり直す事は勿論、想定以上の
災害が来ても大丈夫な多重防護システムが求められています。
「 三陸は津波常襲地帯で、非常に防災意識が高い地域であるにも
関わらず、東日本大震災で多くの被害者が出たのはとても残念。
我々は災害から命を守ることの難しさを認識する必要がある。 そして
我々が今までやってきた南海地震対策というものを再点検する事が重要。
その中で行政と住民、大学が連携して対策を進めていく事が大切だ。
( 愛媛大学防災情報研究センター長・鳥居謙一氏の話 ) 」
番組の最後では以下の通り、視聴者からの意見も紹介されました

・原発は、地震国日本にはやはり相応しくないと改めて感じる。
自分は伊方原発から30キロ圏に住んでいて、福島原発事故から
学んだのは、自然は人間の想定を超えた力を見せつけるものだという事。
想定を超える災害が起きた時、原発はそれで終わりではなく
放射能汚染という新たな災害が始まる ( 愛媛県 60代男性 )
・伊方原発、絶対安全は無いと改めて感じた。 自分には小さい子供が
いる。 妊娠する可能性もある。 放射能の心配の無いエネルギーを
子供達の未来の社会には残してあげたい、と強く感じるようになった。
ドイツのようにエネルギー政策を早急に見直すべきではないか?
持続可能な自然エネルギーでの電力自給が現実的になりつつあるのが
世界の情勢だと思う。 事故が起きてからでは遅い。 絶対の安全が無い
まま進められた結果が今回の事故ではないか? ( 愛媛県 30代女性 )
・必ずいつかは起きる東南海、南海地震。 想定範囲を設置する事で
その範囲内の対策さえしておけば大丈夫と安住していてはいけない事も
教えて貰った。 地域の実情に応じて見直すべき箇所は見直して
いくべきだと思う ( 香川県 30代女性 )
番組内容については以上です。 読んで下さり、ありがとうございました

東日本大震災は甚大な被害と、それに匹敵する課題を私たちに
投げかけている様です。 ・・・で、突然ですが
まーりたんは ちょっとだけ
見た!
おおいたのエコな発電所 
昨年夏、日田鮎やな場へ向かう途中の大分自動車道より撮影した、
“ 阿蘇くじゅう国立公園 ” 内に設けられている風力発電所の風車群。

阿蘇、久住山一帯は、水力、地熱資源の宝庫とされ、エコな発電所が
点在しています。 近年では地球に優しいエネルギーとして、風力発電の
開発も進められており、風景に違和感を生まないようにと風車の色も
ご覧の通り、雲の色に溶け込むホワイトグレーが採用されています


コチラは竹田市の棚田を利用した小水力発電 『 城原井路発電所 』
国道442号沿い道の駅 『 竹田 』 のうらにあります。

農業用水路の落差、約8mの高低差を活用して発電する仕組みです。
発生電力は農業用ハウスの暖房や発電施設の保安灯に使用され、
余剰電力は九州電力に売電するという九州でも初の試みで、
二酸化炭素の削減、農業生産コストの軽減、クリーンエネルギーの
利活用PRや、地域の活性化等にも繋がる事が期待されています

ウチのダンナさんの会社もちょっぴり関わっているため、昨年春
緒方町のチューリップ祭りへ出かけた帰り、見学に立ち寄りました
小さな小さな水力発電所です。 最大出力は36世帯分の電力量に
相当する25kw。 試しに水路に葉っぱを落とし、追いかけていたら
足がもつれて転びかけました

『 豊かな生活を支える力強い産業づくり
ふれあいトーク~低コスト発電設備実証事業 』 より説明文一部引用。
おやおや? ここにも小さな小さな発電所?が・・・
「 ややっ、不覚にもまーりたんのチェブ菓子を完食してしまったニャ

」

「 少し残してコッソリ戻しておくつもりが、うかつだったのだニャ~ 」

「 ひとまずダミーのビックリボールでも詰めておくとするかニャ 」

「 マンジ君のイタズラのエネルギーも発電に使えるといいのになぁ 」
●宮城県岩沼市在住のブロ友さん “ yossi さん ” が
東日本大震災後より、ご自身のブログを急きょ震災掲示板として
自らの近況と東日本大震災関連情報を随時、発信されています

yossi さんのブログ名 『 オルゴールCDマニア♪ 』
URL :
http://orgelbox.blog129.fc2.com/