福島県大玉村の従業員13名の金属加工メーカー 『 三和製作所 』 が
独自に開発・製造し、昨年11月より販売を開始。 今朝のNHKニュース
おはよう日本の中でも紹介された、使用者のニーズに合わせた高性能
空間線量計 『 ガイガーFUKUSHIMA 』 をご存知でしょうか



(三和製作所製『ガイガーFUKUSHIMA』 福島みんなのニュースよりお借りしました)
『 ガイガーFUKUSHIMA 』 は、目の不自由な方には
音声で数値を知らせる事ができる上、アップル社のスマートフォン (
iphone ) に繋ぎ、自動的に測定されたデータをパソコンへ送る事も。

“ 繋ぐこと ” で部品を減らし、抑えたコストを販売価格に反映。
目下 大変注目されており、予約が殺到しているとのこと。
三和製作所社長の斎藤雄一郎さんは地元 福島県の他メーカー十数社に
声をかけ、基盤やスイッチ、組み立てなどを分担、連携で線量計を製造。
さらに斎藤さん自ら仮設住宅を訪ね 「 放射線が怖くて外に
洗濯物を干せない 」 とおっしゃる避難者の方と、実際に放射線
量値を測定。 盲人協会から依頼されたミリ単位の細かな部品調整にも
対応し、現在は漁業関係者からの依頼で 『 食品を粉砕せずに放射線
量を測れる測定器 』 の開発にも、既に取り掛かられているそうです


代表取締役斎藤雄一郎さんは以下の通り、お話して下さいました。

「 原発事故後、県内に線量計が足りないと感じ、安くて性能の良い物が
自分達にも作れないだろうかと考えました。 今迄とは別カテゴリーの為
会社としてはチャレンジになると解っていたが、自分達に可能である事は
やりたい、手掛けたいと思ってましたので、線量計の製造に取り組んだ。
僕らみたいな中小企業が逃げてしまっては、町も復興のムードも一向に
盛り上がってこないので、同じ温度、危機感を共有している意味では
同じ共同体、コミュニティで暮らす者として一所懸命に造って行きたい。
また、ある意味ブラックボックスになっている放射線が きちんと数値化
されたデータとなって、みんなが分かる範囲になれば、おのずと風評は
消えて行くと思う。 福島が昔の通り栄えて行く一助になればいいな、と
思います。 福島に住む人を支えたい 」
( 2012年2月20放送 『 NHKニュースおはよう日本 』 より )


「 しゃべる線量計 」 は、福島県盲人協会事務局
( 電話 024-535-5275 )、
その他の製品は、三和製作所 ( 電話0243-48-4222 ) か、
営業支援隊 ( E-mail: shop@eigyoshientai.jp ) へ。
詳細は、青空発WEB新聞 福島みんなのNEWS
『 福島県産の高性能線量計・ガイガーFUKUSHIMA 』 にて

http://fukushima-net.com/sites/content/120
ここからは私事ですが、お時間がありましたらお付き合いください


昨年の7月30日( 土曜日 )、 まーりたんは大分県別府市 野口原の
京都大学地球熱学研究施設 一般公開日に行なわれた
X線作業主任者と放射線取扱主任者による自然放射線と計測方法に
ついての講義 を受けてきました

まーりたん

解り易い言葉に変換して下さっての、本当に有難~く貴重な講座でした

猛暑にも関わらず、講座に臨席の方々は老若男女問わず 皆さん熱心に
聴き入り


まーりたんはこの日、生まれて初めて放射線測定器( サーベイメータ )を
目の当たりにし、放射線計測については 線種 ( α、β、γ ) ごとに
適した測定器がある事も学びました


で、調子に乗って


一般公開日当日、放射線講座の教室を担当されていた学芸員の方から
大変温かなコメントを頂きまして、まーりたんが聞き逃したため記事に
書けなかった部分についての補足まで添えて下さってました


該当記事は下記

● 放射能と放射線 “ 京大地球熱学研究施設一般公開 ”
http://capricorn09928.blog84.fc2.com/blog-entry-304.html
また、コメントを下さった京大地球熱学研究施設の学芸員の方は、
『 せっかく当研究施設に線量計があるので、
機会があれば大分県内でも是非、一般の方々と
線量計で県内各所の空間放射線量を測る
学習会を開きたいです 』 とも仰っていました

東日本大震災、原発事故の被災地から遠い九州では、線量計を
身近に置く生活は今のところ、ちょっと考え難いかもしれません

線量計が身近になる日が来ない事を、まーりたんも心から祈って
ますが


京大地球熱学研究施設の一般公開は年1回( 夏頃 )開催されており、
今年も恐らく放射線の講義を開いて下さるのではないかと思います。
一般公開日が近づくと、夕方のローカルニュース

放射線や線量計についての知識を学んでおきたいという方は是非、
京大地球熱学研究施設の一般公開日に参加される事をお奨めします

※本文中の下線付き部分は、当ブログ内関連記事へのリンクです。
記事を最後までご覧下さり、ありがとうございます


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