くしふる神社の東に、天照大神の孫 瓊瓊杵尊( ニニギノミコト )はじめ
天孫族の神々が、折に触れて故郷・高天原を仰ぎ、祈りを捧げたという小丘
高天原( たかまがはら )遥拝所、そして遥拝所から少し下った場所には
瓊瓊杵尊の曾孫に当たる初代・神武天皇と3人の兄生誕の地で、神代の
皇居跡 四皇子峯( しおうじがみね )があります( 地図はコチラ )



鳥居を潜って50mで四皇子峯、更に120m行くと高天原遥拝所

鳥居手前を左へ180mの所には、この地が奈良時代より皇祖発祥の地
として伝承されている証の古歌が刻まれた高千穂碑が建っています。
高天原遥拝所へ向かう途中に咲いていた可憐な白い花。
祖母アマテラスより国土統治を命じられ、くしふるの峯に降臨した瓊瓊杵尊

一目で恋に落ち結婚を申し込んだ

その名からしてきっと、この野花の様に愛らしく、可憐な女性だった事でしょう


コノハナサクヤヒメもニニギの誠実さに惹かれ、ふたりはめでたくゴールイン

けれどニニギは国土平定任務で大忙し。 出張も多く、コノハナサクヤヒメと
スイートな時間を過ごせたのは出会ってからこれまで、たった一晩だけでした。
それでも甲斐甲斐しく夫ニニギの帰りを待ち、日々家事に勤しむサクヤヒメ。
ある日、そんなサクヤヒメへ、まるでご褒美のような嬉しいお告げが


「 あなた、お帰りなさい。
私、赤ちゃんを授かったみたいなの

久しぶりに帰宅したニニギへ、大はしゃぎで懐妊の報告をするサクヤヒメ。
しかし、仕事疲れからでしょうか、あろうことかニニギが返した言葉は



「 ほんとうにオレの子? 」
ニニギの心無い一言に、ついにキレたサクヤヒメは何と、産屋に火を放ち

「 この子が神であるあなたの子に違いなければ、
炎の中でも無事に生まれて来ることでしょう。
それをこれから証明してみせるわ。 ノープロブレム 」
そう言い残すと、サクヤヒメはニニギに親指を立て

炎に包まれた産屋の中へと消えて行きました。
「 ターミネーターか、あいつは・・・

そう、烈女サクヤヒメを止める事など出来ないのです。 たとえ神であろうと。

サクヤヒメを傷つけた事を後悔し、産屋の前でオロオロするばかりのニニギ。
そんな心配をよそに、やがて産屋からは元気な赤ちゃんの泣き声が

サクヤヒメは宣言通り、炎の中で無事に3人の子を出産。 この内の二人が
火照命( ホデリノミコト )と火遠理命( ホオリノミコト )=海幸彦と山幸彦。
狩りが得意な青年に成長したホオリノミコト( 山幸彦 )は、海神宮の豊玉姫と
結ばれ、二人は 鵜葦草葦不合命( ウガヤフキアエズノミコト )を授かります

高天原遥拝所を後に、続いて向かうのは神代の皇居跡・四皇子峯


鵜葦草葦不合命は、四皇子峯で誕生した四人の皇子( 彦五瀬命、稲飯命、
三毛入野命、神大和磐余彦尊=後の初代・神武天皇 )のお父さんです。

ちょっとこんがらがってきたゾ


神々の系図も設置されていました。 銀河

仲良く掻き混ぜ、最初の国土( オノコロ島

イザナキのカップルから、神武天皇ご兄弟までをトリミング

宜しければお役立て下さい




今回の高千穂探訪レポに初回からお付き合い頂いている方なら 「 成程ね

これでスッキリ


系図中

呼ばれる ひむかに根付いた神様達。 しかし、ニニギノミコトの曾孫にあたる
神大和磐余彦尊は45歳の時、東征を決意。 戦国時代は大友と島津の激戦地
としても有名な耳川の河口 日向の美々津より、兄の彦五瀬命と共に舟出し

白肩津( 現在の大阪府東大阪市 )に上陸。 神大和磐余彦尊は長い冒険の旅
を経て、奈良で即位

本土における神武天皇の冒険伝説、いつか現地を訪ね追っかけレポしたいなぁ

神代七代、地神五代( 或いは天神五代 )、日向三代に因み、
高千穂の注縄は七・五・三で作られているのだそうです。
七・五・三注縄の張られた柵の向こう側が初代・神武天皇と3人のお兄さん
即ち四皇子が生まれた森で、神代の皇居跡とされる


この四皇子峯と、高天原遥拝所( 画像3、4枚目 )には、見るからに神秘的な
深いワイン色をしたカラーの花( シュワルツワルダー )が植えられてました

花の名がシュワルツだからという理由で、サクヤヒメ様に ターミネーター2の
ワンシーン


というコトで、ひむかの神話世界に思う存分浸りきっての高千穂探訪レポ、
いい加減そろそろこの辺で区切りをつけねばと思います、今回のところは

貴重なお時間を割いてお付き合い下さった皆様、心よりお礼申し上げます

復路、高千穂から延岡に向かう途中、ひむかの神話と伝説探究の きっかけを
下さった漫画家・赤星たみこさんのご出身地、日之影町の道の駅に寄りました。
赤星さんの本からは多くの学びとインスピレーションを頂き、感謝しています



『 日之影町 日の光と 月影の町 』
日之影町のマスコットキャラクターでしょうか、道の駅・青雲橋の壁面に、
すべてのものを明るく照らし、希望を与える太陽の化身

水も人の心も、汚れたものすべてをきれいにするちからを持つ月の化身

月姫ちゃんを発見

※本文中の下線付き部分は、当ブログ内関連記事へのリンクです。
記事を最後までご覧下さり、ありがとうございます

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