新しい記事を書く事で広告が消せます。
日々の生活を彩る ちょっと素敵な出来事たち | ||||
人の体内には三戸( さんし )の蟲が棲んでいて、年に6回・60日ごとに巡ってくる 庚申の夜 ![]() 所へ行き、それぞれが宿る人間の罪を 告げ口しちゃうんだそうですよ ![]() そして閻魔さまは、三戸の蟲達が提出した報告書を基に、あの世へ行った後の 私たちの運命を決めるという訳。 ぽかぽか陽気の お花畑へ送られるか ![]() 大きな釜で ぐつぐつ煮られるヒョエエ~ ![]() 次第。 善人の顔をして陰で悪事を働いても、全てお見通しですヨ ![]() ![]() 中国三大教( 仏教・儒教・道教 )の一つ、道教( 民俗宗教 )に基づく戒めです。 昨年6月、市内のタウン新聞に古国府歴史研究会の方が、庚申塔とその由来 道教に纏わる探訪コラムを綴られていて ![]() ![]() ![]() で、昨日は杵築市へ出かけ、杵築城下町の散策がてら、城山公園に数多く残る 庚申塔など、土着信仰を今に伝える石造物群を 改めてじっくりと観察 ![]() ![]() ![]() 杵築城天守西側の城山公園では、明治期以降 政府の方針で不要とされたり、 区画整理で撤去された庚申塔や、古くは南北朝時代にまで遡る国東の印塔など 170基程を引き取り安置。 旧石造物のテーマパークみたいになってます ![]() 杵築城の天守閣にも勿論登りましたので ![]() 予定です ![]() ![]() ![]() ![]() まぁ、杵築城も 関ヶ原の頃には細川忠興公のお城( 正確には家臣の ) でしたから・・・次回は小倉へ戻るかな ![]() 冒頭で道教の教えについて書きましたが、人間は弱くて狡賢くて、 微塵も罪を冒さずに生きていくのは、なかなか難しいものです ![]() 三戸の蟲に ありとあらゆる罪を告げ口されて、その度に閻魔さまから 命を縮められたり お咎めを受けていては、たまったものじゃありませんよね ![]() そこで人々は、三戸の蟲が閻魔さまに罪を告げに行く庚申の夜になると ![]() 眠らずに夜通し詰め、逆に三戸の蟲を監視してやろうという風習 庚申講を行い、 庚申講を3年( 18回 )続けた記念に、庚申塔を建立したのだそうです ![]() 庚申塔は三戸の蟲を封じた塚に建てる供養塔であり、 信仰のお陰で3年間無病息災に過ごせたという感謝の証でもあり、 更には、そうした事から魔除けや結界の意味合いも生じたのでしょうか ![]() 村の境目に塞神として建てられることも多かった様子。 ![]() 庚申塔に彫られる像は、その名の通り干支の申、見ざる・言わざる・聞かざる の三猿 ![]() ![]() 猿田彦神など。 画像上 ![]() ![]() ![]() 天照大神の孫 ニニギノミコトは天孫降臨の際、突然現れた猿田彦の異様な 風貌を怪しみ ![]() サルタヒコは、もしや宇宙人?アヤシイのだー ![]() ![]() また、古国府歴史研究会の方のコラムによれば、最も多いのは本尊でもある 青面金剛が彫られた庚申塔だそう。 他にも阿弥陀様、仁王様や観音像など 実に様々で、豊後大友氏時代に国府が置かれていたことに地名が由来する 大分市の古国府( ふるごう )地区では、弁財天坐像や、不動明王の庚申塔も 確認&現存していて、“ 庚申の寄合い ” も平成初期まで続いていたとの事 ![]() ![]() 杵築城の城山公園には、像ではなく文字だけが刻まれた庚申塔もあり、 総じて享保年間( 江戸時代中期 )の物が多かった様に思います ![]() ウィキペディア庚申塔によれば、現存する日本最古の庚申塔は 埼玉県の庚申板碑で、文明3( 1471 )年 室町時代のものだとか。 こちら ![]() 豊後杵築へ来る旅人のための 道標的な役目も持つ庚申塔だった様 ![]() ![]() 青面金剛と同様に、庚申塔の本尊とされていた猿田彦神は道案内の神様でも あるんだそうです。 この石に猿田彦神が彫られているかどうかは、見る限り 全く判りませんが、こうした路傍の石仏さま( 庚申塔 )に江戸時代の旅人達は 手を合わせ、道中の安全をお祈りしたんでしょうね ![]() 道教に起源する三戸の蟲封じから、悪疫調伏や豊作祈願、道案内などなど その土地の人々にとって、親しみやすく最も身近だった信仰対象物・庚申塔。 街の発展と共にお役御免となり、次第に こうして城跡や神社仏閣の敷地内 ひと所に集められた状態でしか 見る事が出来なくなりつつありますが、 コラムを綴られていた古国府歴史研究会・牧達夫氏のお話によると、 それでも探してみれば、大分市内でも まだまだ出会えるといいます ![]() ちょっと不思議で懐かしい路傍の石仏様や神様たち、 今度、探してみようかな ![]() ※本文中の下線付き部分は、当ブログ内関連記事へのリンクです。 記事を最後までご覧下さり、ありがとうございます ![]()
piglet01 : なるほど・・・ こんにちは、
まーりたんさんの解説で、城門を入ったところにある石像群の謎が解けました。 なんだろう、なぜだろうと、ずっと疑問でした。 なかには、チョット怖いような石像もありましたし・・・。 でも道標は、まーりたんさんと同じ写真をガッチリ持っています♪ 次回の豊後国訪問時には、ボランティアガイドをお願いしますネ。 謎が解けました! ありがとうございます☆ まーりたん : piglet01さん、ようこそ♪ いつも温かいコメントをありがとうございます
![]() ![]() 城山公園の石造物群、そうですよね ![]() まだしも、おびただしい数の石搭と木標が並んだエリアなんかは ![]() ホラー映画・オーメンのあのシーンを彷彿とさせる光景ですもんね ![]() 私も郷土史に関心を持ち ![]() 只ひたすらに怖くて ![]() ![]() ![]() モチモチの木の豆太みたく一目散に ![]() ![]() でも今は、先人の方達が石造物に込めた思い ![]() むやみやたら怖がっていた自分の浅はかさを恥ずかしく思います ![]() 実は、昔は お城 ![]() ![]() こうして郷土の歴史 ![]() 大変な時代を生きた先人へは素直に敬意を感じるし ![]() 湧いてきたりして ![]() ![]() 私の方こそ心から感謝してるんですよ ![]() ![]() 次回、豊後へお越しになる時は、要人 ![]() ![]() ![]() まーりたん : 猛獣遣いさんへ 猛獣遣いさん、ようこそ♪
ご訪問、温かいコメントをいつもありがとうございます ![]() ![]() 猛獣使いさんに喜んで頂ける大分情報をお届けでき、 私の方こそ、まっこと嬉しいです ![]() ![]() 石造物公園は、雪笹紋の城門を潜り天守 ![]() いろんな像が彫られた庚申塔があって、ワクワクしますよ ![]() ![]() 励みになるお言葉 ![]() ![]() かのぼん : こんばんわ まーりたんさん、いつもご丁寧なコメントありがとうございます^^
道教の戒め、コワイですねぇ・・・(°д°) 私も胸に手を当ててみると・・・ ヒョエエ~な場所行きかな???(^^; でもこういうのって、現世でもあると思います。 人の見えないところでズルい事してる人、 やっぱシッペ返しを喰らってますね。 よしんば喰らってないように見えても、 人としての信用を失ってます。 私、何の宗教心も持ち合わせてない不届者ですが、神様はちゃんと見ておられてる、と信じてます。 ヒョエエ~な場所に行かなくていいように今日からガンバロ~っと! (今日からかい!) だはははは~(^O^) Sunny-Side : 庚申塔や庚申塚はアチコチで見かけますが,そんな意味があったとは…
伊勢神宮の傍にある猿田彦神社で交通安全・事故防止のお守りを授けてもらったことがあるのですが,道案内の神様だったのですね。すっかり忘れてました。 それにしても猿田彦神,ホントに宇宙人みたいですねぇ。。。(笑) まーりたん : かのぼんさんへ かのぼんさん、ようこそ♪
いつも温かいコメントをありがとうございます ![]() ![]() いえいえ、かのぼんさん、ヒョエエ~ ![]() 私の方ですって ![]() ![]() マンジ君 ![]() 3日過ぎたハム ![]() ![]() これらの大罪を三戸の蟲に全部告げ口された暁には・・・ ![]() ![]() 近所で庚申講開催の噂を耳にしたら参加しようっと ![]() そうですね ![]() ![]() 報いは皆、この世で受け取っている様な気が私もします ![]() 人間の都合で作られた宗教には自身も正直それほど関心は・・・(汗) でも私達を生かしてくれる環境 ![]() ![]() 神様なのかな~なんて思ってます ![]() ![]() 昨日の夕方、かのぼんさんの美声 ![]() ![]() 皆さんが仰る通り、すごくお上手で本当にびっくりしました ![]() そしてフレーズの端々に、かのぼんさんのお人柄 ![]() 様な気がしました ![]() ![]() ![]() かのぼんさんのDNAをバッチリ受け継がれているお嬢様 ![]() 寝顔には既に大物の風格が漂ってますよ ![]() まーりたん : Sunny-Sideさんへ Sunny-Sideさん、ようこそ♪
いつも温かいコメントをありがとうございます ![]() ![]() 庚申塔の意味や由来を知ったのは、私も最近なんですよ ![]() ![]() 祖母 ![]() 庚申塔らしき物を見た記憶はあるものの ![]() 知らんぷり ![]() ![]() それが40歳を過ぎて...。人生はなかなか面白く出来てる様です ![]() 猿田彦神、タコ型宇宙人に似すぎですよね ![]() ![]() あの体つきは重力の軽い星で暮していたとしか思えません ![]() 昔の人の想像力は豊かだったとしても、やはりモデルは いたんじゃなかろうかと・・・ ![]() ![]() ![]() 伊勢神宮の傍には猿田彦神社があるんですね ![]() 伊勢神宮へはこれまで、年末年始の団体ツアー ![]() 参拝した事があるんですが、地面から浮いてしまう様な人出で ![]() 社殿も見えない位置からお賽銭を必死で投げた記憶しか... ![]() そのうち周辺の探訪も兼ね、ゆっくりお参りに行きたいなぁ ![]() ![]() mozqman : 庚申について お久しぶりです。筑前・豊前方面にお遊びのようで、
御報告を楽しく読ませていただいております。 なかなか小生と接点が少ないのがちょっぴり残念です。 でも近々書きます記事で黒田・竹中でニアミスしそうです。 それはさて置き、庚申については、 庚申+宮沢賢治で検索されますと面白いです。 小生は、申を口(聖杯)と十の組み合わせではと想像してます。 つまりは庚申信仰を隠れ蓑にするキリシタンもいたのでは。 同じようなことは『叶手元祐通宝』についても語られています。 『鎌倉、まぼろしの風景』というブログに 自己紹介の欄に 見ず 聞かず 言はざる までは つなげども 思はざる こそ つながれもせず (心に思う事を罰する事はできない) この方も隠れキリシタンに並々ならぬ知識と洞察をお持ちで、 御一読の価値があると存じます。 まーりたん : mozqmanさんへ mozqmanさん、ようこそ♪
ご訪問、温かいコメントをいつもありがとうございます ![]() ![]() こちらこそご無沙汰してしまい申し訳ありません ![]() ![]() 仰る通り ![]() ![]() 筑前・豊前で、こんなにも知らない事があった事にびっくりしつつ ![]() 中年の胸をときめかせ ![]() ![]() ![]() 昨日もまた福岡経由で佐賀の唐津城、名護屋城へ行って参りました ![]() ![]() 鎮西町の名護屋城は、言葉で表現するのが難しいほどの何だか 物凄い空気が漂っていて感無量でした ![]() ![]() 唐津の曳山展示場ちかくの公園ではもう梅の花が咲いていて、 唐津城 ![]() 元気に清々しく挨拶をされました ![]() ![]() 今週末は寒の戻りがある様ですが、厳しい冬ももう終わりですね ![]() ![]() おや ![]() ![]() 近々記事も書かれるとの事、凄く楽しみですー ![]() ![]() お知らせ下さり、ありがとうございます ![]() ![]() 庚申塔についても興味深いお話を頂き、感謝しきりです ![]() ![]() なるほど申の文字は、聖杯とクルスだとも考えられますね ![]() 魚をキリストの象徴としたり、当時は本当に大変だったんですね ![]() ご紹介下さった本も機会があれば是非、読んでみたいと思います ![]() 今日は、昨日佐賀で350枚程撮った写真の整理に追われそうです ![]()
この記事のトラックバックURL |
||||
Copyright © まーりたんの暮らし探訪記 All Rights Reserved. Designed by 無料ゲーム-ダンボール Template by タイラーぶろぐ |