盆坪の提灯に灯が入り


港から直ぐのスーパー全日食チェーン ショッピングはなだで買った缶酎ハイには
姫島デポジットシールが貼られてました。 空き缶を購入店舗へ返すと 加算額の
10円が戻ってくる、空き缶の散乱防止・自然保護を目的とした預り金制度です


姫島の海は美しく豊かで、近海漁業だけで暮らしていける日本唯一の島


言っても過言では無いんです

昭和59( 1984 )年に導入された様で、自治体全域規模では日本初だったとか。
勿論これに限ったことではなく、姫島の島民の方々は目先の利益に惑わされず、
“ 百年先も豊かな海の恵みで島民が幸せに暮らせる事 ” を常に視野に入れ、
遠い昔から、時に血の滲む様な努力をして、姫島の美しい海を頑ななまでに守り
抜いて来られたんです

才覚を発揮して島民を導くリーダーが出現する奇跡の島


こういった事まで丁寧に物語られるのが、椋鳩十先生の ふしぎな石と魚の島。

今回姫島から戻って、藍鉄鉱( らんてっこう )について調べている時に
検索にかかり、そういえば小学校高学年か、中学に入りたての頃だったか、
「 大分県の姫島が舞台の お話なので読みなさい 」
学校の先生にそう言われて宿題的に読んだ記憶があるなぁ・・・と思い出し

久しぶりに読みたくなって、買い物ついでに本屋をのぞいてみるも品切れ。
そうなると余計に読みたくなるのが人情? 注文して取り寄せました

大分県の姫島を訪れた主人公の少年が、太古の化石から生まれるという青く
輝くふしぎな石

島の歴史も教わり、心の成長をする ひと夏の冒険物語なんですけど、
「 読め! 」と言われた当時は、郷土の伝説は好きでも近代史には興味薄

で、椋先生が物語を執筆するにあたって綿密に取材された姫島史を、
チビッコ読者向けに解り易く、且つ情緒豊かな言葉で語って下さってる有難~い
行は見事すっ飛ばし、憶えていたのは ふたりが黒曜石の崖をよじ登ったり、
化石が生んだ石( 藍鉄鉱 )を割ってみる ドキドキ



姫島庄屋・古庄家から、さらに島の北側・観音崎方面へ歩いていると

左手路地の突き当たり

京都の知恩院の末寺で、主人公の相棒となる島の少年はここの住職の息子さん
春夫くんといいます。 年は主人公・村岡三五( さんご )と同じ中学一年生。
ふたりは従兄弟同士の設定です。 時は昭和50年代、三五は夏休みを利用して
叔父の居る姫島へ、大阪から初めての一人旅でやってくるわけです

昭和24年に、藍鉄鉱が自分達と同じ中学生によって発見された事を知り・・・


海岸寺から下った場所です

旧い家屋が肩を寄せ合う路地を走り抜け、姫島の不思議を追いかけます

ここを抜けると姫島北側の漁港・北浦漁港

左肩には水筒、右肩には島の地図など資料各種に お土産のキツネ面まで詰め
込んで満タンの布袋を提げ、頭にはタオルを海賊風に巻いたウチのダンナさん。
素足によれた運動靴、すっかり島に馴染んでます



ふるえて眠れ、じゃなくて止まれ( 字が・・・

黒曜石の崖・観音崎へ辿り着くには、突き当り左の登山道を行かなくてはならず、
姫島七不思議のひとつ・千人堂がある場所ながら、今回は猛暑に負けて断念

次回は涼しい10月

レンタサイクルで巡り、レポしようと思ってます


姫島七不思議は姫島村役場のHPでも紹介されてます、宜しければそちらを


まーりたんが初めて姫島を訪れたのは、中津で暮らしていた小学校5年生の夏。
物語と同じ昭和50年代です。 姫島のシンボルマウンテン・矢筈岳麓には、
砂浜の姫島海水浴場があって、お昼ごはんには焼きハマグリを食べました

緑色のネットに5~6個ぐらい入った、磯の匂いがぷんぷんするハマグリを買って、
テントの下にいくつか置かれた七輪に網を載せて、ワイルドに焼くんです


辛抱強く待って、ハマグリがパカッと口を開けたら醤油を注いで、もうひと焼き。
醤油の焦げた匂いがしてきたら食べごろです

当時は焼きハマグリの方がメジャーなご当地グルメとして印象に残っていて、
もしかしてよその島で食べたのかな

椋鳩十先生の ふしぎな石と魚の島 には、なんと出てくるんですね

三五と春雄が、あつあつの焼きハマグリを食べるシーンが



そんなこんなで、思い出の本を再び読めた嬉しさから、とりとめもない事を
つい長々と綴ってしまいましたが、 “ ふしぎな石と魚の島 ” は、
姫島の素晴らしさが凝縮された本当に素敵な物語

余計なお節介を承知で言わせて頂けるなら、姫島のお土産屋さんで売られても
良いのではないかなと・・・



「 この本は、姫島で藍鉄鉱を探す冒険物語だけではなかったんだなぁ・・・

ところでマンジ君、そろそろ起きてくれないかい? シッポが重いんだけど


姫島探訪記、次回で最終回の予定です


※本文中の下線付き部分は、当ブログ内関連記事へのリンクです。
記事を最後までご覧下さり、ありがとうございます

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やっと、やっと、昨日から、恵みの雨が降っています!
しかし、又もや明日から厳しい暑さがやって来るとか・・・
でも、この雨がキッカケになり、行く夏を惜しむ気持ちも
あったりして、残暑に今一度、踏ん張る元気が出てきました!
姫島のお話しを聞けば聞くほど、暖かな気持ちになります。
少年たちが目をキラキラさせながら探求したことを
想像すると、ワクワクします!!
純粋な冒険心、これはまーりたんさんの中にも
強くあるものですよね(^_-)
姫島、とても素敵な所ですね!島民の方々の心が素晴らしい!
七不思議は、まーりたんさんからのお話しを聞かせて頂くまで、
待たせて貰いますね〜
マンジくんも、こだぬきさんも、残暑くれぐれも
体に気を付けて、仲良くね☆