大河ドラマ・軍師 官兵衛の放送を記念して、黒田官兵衛と宇都宮一族との戦いを
描いた歴史小説 『 鳶( とび )の笛 』 が、平成26年4月9日に発行されました

著者は郷土史家の故・宇都宮 靖氏。 中津市のHP

文化総合誌「 邪馬台 」に連載していた作品を中津市が取り纏め、発行したもの


( 書籍の画像は Nakatsu City Official Siteより お借りしました )
定価は1,000円(税込)です。 販売は、昨日4月10日( 木 )より大分県の
中津市歴史民俗資料館、小幡記念図書館他にて( 詳しくは中津市HPに記載 )。
まーりたんは昨朝のローカルニュースで知り、慌てて詳細を調べた次第です

発行日の9日には、ご遺族の方へ書籍と花束の贈呈式が行われたそうです

この度は誠におめでとうございます

行われたこの日、自身も丁度、宇都宮鎮房さんを偲びながら記事を書いていて、
このタイミングに、またも勝手に



こちらは、智恵の文殊菩薩様と 白い彼岸花まつりで知られる、かつての豊前国
福岡県は築上郡 築上町大字 伝法寺1357に在る 不老山 正光寺の境内。
昨年、秋のお彼岸にお邪魔した時の写真ですが、当時の記事では3枚ほどしか
写真を紹介できなかったので、今回ささやかながらお祝いのしるしを兼ね、豊前
宇都宮氏初代信房公開基の正光寺を、ご案内させて頂きたいと思います



また昔、この一帯は城井( きい )谷と呼ばれていて、鎌倉時代に源頼朝の命で
下野国( 栃木県 )から下向して以降、豊臣政権が樹立し豊前6郡が官兵衛さんに
与えられるまでのおよそ四百年間、豊前を治めてきた地頭・宇都宮氏の本拠でも
ありました。 正光寺から車で程ない所には菩提寺・月光山 天徳寺もあります


宇都宮氏の守り本尊 文殊菩薩は、仏教のあらゆる教えを説き、智恵を司る仏様。
右手には智剣、左手には経巻、光背に宝冠を被り、力強い獅子に跨った姿です。
智恵も勇気もあり、獅子の如く高潔


そして毎年お彼岸の頃になると、正光寺の境内を埋め尽くすのが白い彼岸花。
もとは半世紀程前、伝法寺地区の田んぼの畦に生えていた白彼岸花の球根を
正光寺境内に移植し、地元の方々が肥料を与え草をむしり、大切に育て続けて
今はその数4千本と言われています


( ヒガンバナ名所案内 http://www.hanazakura.jp/higannbana/syoukou.html )

これを頂くとお利口さんになれる



傍には何と、プレミア付きの手造り手洗い鉢



豊前・豊後の伝説では、黒田長政公と仲たがいし黒田家を出奔後、豊臣秀頼の
直臣となった黒田二十四騎・後藤又兵衛さんは、大坂夏の陣を落ち延びた事に
なっているんです。 耶馬渓には又兵衛さんのお墓、玖珠には隠棲した洞窟も。
歴史ロマンか、はたまた真実か

ヒーロー的戦国武将であり、亡くなって欲しくない人だった事は確かでしょう


覆水盆に返らず。 だからこそ過ぎた事を知れば 未来を切り拓くヒントが掴める

そんなふうに思います。 今年、正光寺に白い彼岸花が咲く頃には、大河ドラマ
軍師官兵衛の舞台は、そろそろ九州へ移っている頃でしょうか



不老山 正光寺で頂いた宇都宮氏関連資料の数々



※本文中の下線付き部分は、当ブログ内関連記事へのリンクです。
記事を最後までご覧下さり、ありがとうございます

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弊ブログに心温まるコメントありがとうございました。
白い彼岸花のように宇都宮さんが描かれたらいいなあ…大河で。
平和に暮らしていただけなんでしょうに。
小和田先生に頑張っていただきたいところです。
中津、行きます!