『 海岸の切り立った岩山は、すべて、古代人が矢じり石などに使った黒曜石。
また、その海の底では、新しい石が生まれているのです。
そうです。 石が成長しているという不思議な島があるのです。
この島は、九州にある島なんですよ。 さあ、この島のお話をしてみましょう 』

大分県の国東半島沖に浮かぶ姫島を舞台に描かれた 素敵な冒険物語


椋鳩十先生の 『 ふしぎな石と魚の島 』 は、冒頭の文章で幕を開けます


見た目は中年主婦



真実求め毎度妄想世界へ迷い込む



更に何かのアニメと童話のごちゃ混ぜキャッチコピーみたいなノリへもつれ込み、
始まってしまいました今回の



9月24日にジオパーク認定された 東国東( ひがしくにさき )郡の姫島です



国選択無形民俗文化財の姫島盆踊り 『 キツネ踊り 』 見物コースの某団体バス
ツアーに初参加して、ウン十年ぶりに姫島へ渡ったのが昨年のお盆休み



愛くるしいキツネ踊りと 言葉を交わした島民の方の温かさにすっかり魅了され


そのふた月後、今度は姫島名物 七不思議スポット探訪

10月に姫島で休息をとる渡りの蝶 アサギマダラに会うべく再度姫島へ



このレポートを楽しみに待っていて下さった方、大変長らくお待たせ致しました

昨年2回目の姫島探険は、レンタサイクルでのんびり、ゆるゆると巡りましたので、
そんな感じのペースで





それでは、国東の伊美港を午後12時10分発の姫島村営フェリー第6便
第二姫島丸に乗船して、姫島港までおよそ20分の船旅でーす



太古の火山活動によって生まれた

古事記では、イザナギとイザナミの兄妹神が、オノコロ島に始まる国生みで
12番目に生んだ女島が、姫島だと云われているんです。

姫島の名は、日本書紀に記される大陸から逃げてきた女神に由来する説と、
後に聖徳太子の父となる池辺皇子に嫁ぐ般若姫一行が、豊後臼杵を発った後で
この島に立ち寄った事に由来する2つの説があります。 伝説と詩情の島、姫島

また、冒頭の文章で、椋鳩十先生が “ 海の底で生まれる新しい石 ” と仰るのは
藍鉄鉱( らんてっこう )。 青く光る不思議な石で、島の西の岬( 上の画像左端 )
洲鼻の海底に眠るナウマンゾウやオオシカの燐と、砂鉄から生まれているとか


胸躍る冒険旅行の余興には丁度良い


島の南側海岸線を奔る眺望抜群な道路 ひめしまブルーラインから、遠くに
国東半島の山々が見えてます。 どうぞ、案内パネルと見比べてみて下さい


てっぺんが尖った仏舎利塔みたいな形の山は、小説・国東物語にも登場する
標高606mの千燈岳。 六郷満山の総本山・両子( ふたご )寺のある標高
721mの両子山の向こうは、吉弘統幸さんや高橋紹運さんの故郷、屋山です。

六郷満山を一望できて、何だか有難や~気分



「 おーい、置いてくぞ~ 」

じゃーん、姫島港そばのお土産屋 ビ・ボーンさんで借りたレンタサイクルです

ジオパーク認定されてまもない週末、その上、好天だった為か、この日の姫島は
観光客で大賑わい。 電動アシストタイプなど、最新鋭の?レンタサイクルは全て
出払っており、残っていたのは、なかなかのクラッシックタイプ3台のみでした

それでも残り物には福ありで、よく走ってくれましたよ~

借りて千円でした、安っ




ひめしまブルーラインは、姫島港や姫島海水浴場から良く見える ソフト帽の形を
した姫島のシンボルマウンテン 矢筈( やはず )岳南麓に沿って、奔ってます。
姫島の山々はすべて火口で、標高266mの複合溶岩ドーム・矢筈岳の東南側
には、姫島の誕生に関わる複雑でダイナミックな地層が露出しているんです


次回は ジオパーク姫島を体感できるポイントへ、ご案内しまーす


※本文中の下線付き部分は、当ブログ内関連記事へのリンクです。
記事を最後までご覧下さり、ありがとうございます

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姫島から見る国東半島、本当にベスト日和!すごいなあ。晴れてるなあ。…いいなあ(T_T)
紹運パパー!(気分は長男千熊丸)
六郷満山巡りもしました!私に晴天を!
まーりたん様の記事は全て私をおかしな人になさいます。好き。
未知の場所の未知の話題。楽しみにしております。